Top >  失恋詩 >  出来の悪い紙芝居

出来の悪い紙芝居

 
 
 
 
想いも寄らない形で君と連絡が取れなくなった
 
完璧な形の何かを求めて手遅れになった
 
 
 
 
霧吹きみたいに吹き出した僕の想いは 空気中に消えて湿度となった
 
ジメジメしていて 大嫌い
 
 
 
 
この恋愛は出来の悪い紙芝居
 
場面の移り変わりが急すぎて あまりにあっけなく あまりにもぎこちなく終ってしまった
 
 
 
 
子供のようにキラキラした目をして 始まりを楽しみにしていた紙芝居
 
出来が悪い
 
全てが終って この物足りなさとは違う感情は何だろう
 
 
 
 
悔しいことに 紙芝居のおじさんの腕は確かで
 
僕のセリフをそっくりそのまましゃべってしまう
 
今聞けば ぎこちなく おどおどした口調
 
取り返しの付かないセリフまで そっくりそのまま
 
だから 出来の悪い紙芝居
 
 
 
 
思い出す この失恋
 
今となっては思い出なんだから せめて美化して話してよ
 
 
 
 
この失恋 そのまま受け止めることなんて出来ないから
 
今度は僕に演じ手させてよ
 
悲劇のヒーロー 演じてみせる
 
 
 
 
そんなことをしても胸の痛みがぶり返すだけだと分かっていても
 
悲劇の物語として 観客を楽しませるよ
 
周りを涙させて 同情させて そんな物語を演じて見せるよ
 
 
 
 
出来の悪い紙芝居で
 
始まる前の 輝いた瞳を無くしてしまわぬように
 
次の紙芝居こそ ありのままで 素敵な物語になるように
 
 
 
 

         

失恋詩

失恋に関する詩を載せているカテゴリーです。

関連エントリー

逃亡者 復活愛の息吹 自分ドラマ 曲と証 後悔なきよう 気まぐれ以上流れ星以下の願い事 スケッチブック 出来の悪い紙芝居 最後のお休み 所詮自分 走馬灯 手遅れの食器 恋の社交辞令 恋愛採点


著者
メール

ランキング参加中です。 にほんブログ村 ポエムブログ 恋愛詩へ